職務経歴書とは、仕事の業務経験やスキルをまとめた書類のことです。採用担当者は、職務経歴書から企業の求める業務経験や人物像とマッチするかを確認します。
履歴書だけではわからない、詳しい業務経験や自分のスキルについてアピールする機会です。
職務経歴書の形式
職務経歴書は、履歴書のように決まったフォーマットがあるわけではありませんが、20代はA4用紙1〜2枚、30~40代は3~4枚程度にまとめるのが一般的です。自分の経験の中でアピールしたいものに合わせて職務経歴書のフォーマットを選ぶと良いでしょう。
項目別 職務経歴書の作り方
日付
職務経歴書を提出する日または郵送する日を記載
職務経歴書全体で西暦か元号で表記を統一
経歴要約
これまでの自分の経歴を簡潔に250字程度にまとめます
応募予定の企業の募集要件に合った内容にしましょう
職務内容
これまで勤務した企業ごとに会社名、業務内容、実績を記載しましょう
・会社概要
会社名、事業内容、設立年月日、資本金、従業員数、売上高などを記載
・職務経歴
担当業務(名称や所属部署)、役職などがあれば合わせて記載
具体的にどのような業務を行ってきたのか説明
プロジェクトの規模や概要、担当フェーズを簡潔にまとめると良い
・実績
これまでの業務の中での実績を記載
具体的な数字で明記できる方が好ましい
表彰経験などがあれば合わせて記載
・テクニカルスキル
エンジニアの場合は、開発言語などのスキル提示が必要
使用期間、レベルを記載する
資格
業務に役立つ資格を保有している場合、資格名と取得年月を記載
職務経歴書全体で西暦か元号で表記を統一
自己PR
自己PRを記載
これまでの職務経験をもとに、どのようなことに貢献できるかをまとめる
実績や具体的な数値を絡めると良い
エンジニア向け 職務経歴書の作り方のポイント
エンジニアの転職の場合、採用担当者はプロジェクトの中でどのような役割を果たしてきたかを知りたいと思っています。自分自身のスキルはもちろん、プロジェクト内での役割にも触れ、業務の中でどのような工夫をして、どのような成果に繋がったのか意識して作成すると良いでしょう。
・システムの開発環境
・開発言語
・プロジェクト規模
・担当フェーズ など
職務経歴書を作る際によくある質問
Q.前職や現職の会社情報は記載しないといけないのでしょうか?
―A.全ての会社情報はきちんと調べて正しい情報を書きましょう。会社の規模や事業内容を書いておくことで、踏まえた上で、採用担当者がよりあなたの会社におけるポジションをイメージでき、採用後に任せられるポジションを判断する際の参考になるからです。
Q.転職回数が多い場合、全て書くべきでしょうか?
―A.転職回数が多くても、経歴は省略しないようにしましょう。記載しなかった場合、経歴詐称を疑われ、内定取り消しや解雇などのトラブルにつながることもないとは言い切れません。経歴は省略せず、主要なプロジェクトをピックアップするなど、経歴の詳細説明を簡略化して記載するようにしましょう。
Q.客先常駐の場合、名前を出して良いですか?
―A.契約中のクライアントについては特に、守秘義務に違反する可能性があります。実名は出さず、概要を記載するようにしましょう。
Q.職務経歴書に志望動機は必要ですか?
―A.職務経歴書で志望動機に触れる必要はありません。自己PRでは、自分の経験をどのように活かせるのかを具体的にかきましょう。